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長期修繕計画を見直します

これまで多くのマンションの長期修繕計画の見直しを行ってきました。
現在も多くの管理組合の皆さまから長期修繕計画に関するご相談を多くいただいておりますが、その背景には、資金不足により修繕積立金の値上げを余儀なくされる状況があります。

長期修繕計画の見直しとは、計上されている各工事項目の金額や修繕周期が適正であるかを見直すことです。適切な長期修繕計画の作成は、マンションの資産価値の維持向上に繋がります。

長期修繕計画の見直しとして、修繕周期を延ばすことは、重要な観点ですが、それを実現するためには、大規模修繕工事では特に下地補修をしっかりと行い、次の大規模修繕工事までの間の経過観察と不具合箇所の早期の対応が必要です。
そのような対応により、大規模修繕工事の周期を延ばすことができ、修繕積立金の支出を抑えることに繋がると考えます。

長期修繕計画見直しの進め方

長期修繕計画の見直しを進めるにあたっては、大規模修繕工事や設備工事の履歴や現在の劣化状況を確認する必要があります。そのうえで長期修繕計画の修繕周期を見直していきます。

建物や設備の劣化状況を確認

長期修繕計画の見直しを行うには、先ずは建物や各設備の劣化状況の確認を行ないます。
マンションの現状に基づかない計画は信頼性に欠けます。

大規模修繕工事など修繕履歴を確認

長期修繕計画において、大規模修繕工事が占めるウエイトは大きく、大規模修繕工事の実施内容や除外された工事の実施予定などを長期修繕計画に反映します。

給水他各設備の修繕履歴及び今後の計画修繕を確認

給水ポンプユニットや防災設備について、修繕履歴及び点検報告書等により現在の劣化状況と工事の実施予定を確認します。

専有部分各設備配管の修繕履歴及び計画修繕での計上を確認

長期修繕計画は、基本的には共用部分の計画修繕であり、専有部分の配管は、共用部分よりも漏水のリスクは高いものの除外されていることが多く、計上の有無を確認します。

機械式駐車場設備の修繕履歴及び今後の計画修繕についてメンテナンス会社に確認

長期修繕計画に計上されている機械式駐車場の計画修繕が妥当であるか、内容によっては、メーカーもしくはメンテナンス会社に確認します。