マンション管理・運営コンサルタントの彩の国マンション管理センター(埼玉県さいたま市)

セミナー・相談会レポート

2016/9/24(土)開催セミナーレポート

知って安心、変わるマンション保険~契約更新とその備え~

知って安心、変わるマンション保険~契約更新とその備え~
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今回のセミナーで「保険」を取り上げたのは、私のマンションの「マンション総合保険」が来年更新となるため、保険代理店を呼び、今後のマンション総合保険の契約について聞き出したことがきっかけでした。 保険制度も大きく代わり、管理組合の費用負担が増える・・という事実を突きつけられ、自分のマンション内だけでなく、少しでも多くの区分所有者に情報を共有する必要があると感じました。 講師には保険会社、保険会社代理店の方に担当していただき、保険の実態や裏事情まで、本音でお話いただき、参加していただいた管理組合の方から、密度の濃い質疑応答が多数挙がりました。

保険制度の変更について

近年、マンション居住者と共に築年数が古いマンションが増加しています。平成25年の全マンション(601万戸)に占める築年数20年以上のマンション(220万戸)の割合が4割を超えてきており、それに伴い水漏れが多発。保証金が増大し保険会社の負担が大きくなり保険制度の見直しが始まりました。水濡れが「保険制度の変更」の最大の要因と言っても過言ではありません。

また、築年数の古いマンションの増加に伴い、損害件数と損害率も悪化の一途をたどっています。マンションの損害を賄う各保険会社の保証内容についても見直しが図られ、特に築年数が進んだマンションの保険料が高騰化してきていますが、管理組合の適正な管理運営により割引制度を設けている保険会社もあります。

さらに、地震保険においては、平成21年の東日本大震災、平成28年の熊本大震災を経て、地震保険では2017年1月から3区分(全損・半損・一部損)から4区分(全損・大半損・小半損・一部損)に変更し、今まで一部損と全損では最大格差10倍になっていた補償内容を緩やかにすることを目的として実施が改定されます。

なお、マンション管理組合用火災保険の補償範囲は管理規約で定められている建物、付属建物、設備の共用部が対象となります。契約内容の精査が大切となるので、管理組合として約款の保証内容を十分確認し加入の可否を検討する必要があるといえます。 保険会社を選択する場合は、多くの保険会社の商品を取り扱っている代理店に声をかけてみるとよりよいです。

高経年マンションの現状

築10年を超えたあたりから損害率が高くなり、さらに築20年を超えると漏水事故の発生リスクが一気に上がる傾向があります。事故形態別内訳としては、漏水が68%と圧倒的に高く、保険金支払い額(掛け金に対する実際の損害額対比)は160.9%にものぼります。 各保険会社側もリスクヘッジとして、マンションの経過年数別による保険料体系を導入してきており、特に「水濡れ原因調査費用」「個人賠償責任補償特約」「施設賠償責任補償特約」については従来よりも大幅に保険料が上がっています。

従来では定期修繕を含め、適切な管理がなされているマンションと、そうではないマンションで保険料と支払額が同じでしたが、各マンションの管理体制を項目別に分けた評点制度を設け、点数の高いマンションでは掛け金額を抑えるプランを導入している商品もあります。 各会社の商品をあらためて比較し、

参加者のみなさんの声

参加者のみなさんにはセミナー後、アンケートに答えていただきました。

  1. 2つの方式があるのは知っていながらも、それぞれの違いがよくわからなかった。事例を通じて理解することができた
  2. 今回のセミナーで、あらためて設計監理方式の利点がわかった。問題は依頼の仕方だったんですね
  3. 理想は責任施工方式だけど、そのためには管理組合がどうあるべきかが重要。まだまだハードルは高い

などの意見がありました。
とくに、事例を交えながらの説明は「とてもわかりやすい」と多くの方に好評でした。
次回以降のセミナーでも、当センターの事例をもとに、参加していただいた方々に「あらゆる選択肢のなかからベストを選び抜くためのスキル」を身につけていただくことを目指していきます。
ご参加いただいたみなさん、お忙しいなかに時間を割いていただきありがとうございました。

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